【エンジンオイルについて】

 
普段から
オイル交換にはうるさいGarage Loopですが、
今回は
エンジンオイルの重要性や、
一体何がどう違うのか、語りたいと思います。
先ず、何故オイル交換にはうるさいのか
それは、
オイル交換が車の寿命を大きく左右するからです。
新車で車を購入しても、オイル交換やメンテナンスを怠ると、本当に車の寿命は短くなります。
当然、故障や不具合も増えます。
もう二十数年車屋してますが、
『タイミングベルトの交換』
この時に、その車がどれだけメンテナンスされているか、一目瞭然です。
エンジンの一番上のカバーを外します。
その際、エンジン内部の、
『バルブ』
という部品が見えます。
普段からメンテナンス、オイル交換をしている車は、
綺麗な物です。
が、
メンテナンス、オイル交換を怠っている車は、
目を覆いたくなるくらい、
カスだらけ、
【油だらけのコテコテの換気扇】
のような状態です。
当然、エンジン内部もこのような状態という事です。
そればかりか、
エンジンオイルは、
高速でピストン運動を繰り返す
ピストンなど、重要な部品の潤滑油です。
潤滑油の性能が落ちると、
当然、このピストン、ピストンリング、シリンダーの潤滑がきっちり行われず、結果傷がつきます。
エンジンをかけると、
カチャカチャ音が出る車、
マフラーから白煙が出ている車、
オイル交換をしっかりしていないからです。
こうなってからでは、
はっきり言って遅いです。
低走行のうちからきっちりメンテナンスする事が重要です。
調子が悪くなってからメンテナンスを始めても
手遅れです。
普段のオイル交換をケチると、
いずれ大きな出費につながります。
安いオイル、高いオイル
違いは下に説明書きがありますが、
交換時期でちゃんとオイル交換する方は、
部分合成油でも、ダメージを与える事はありません。
交換時期を5千キロも過ぎたりする方は、
安い部分合成油を使用していると、、
オイルを抜いても、チョロチョロっとゴテゴテのオイルが出てくるだけ…
オイルはどこへ行ってしまったのか、、
酸化して、カスになり、、
油でゴテゴテの換気扇状態となります。
全合成油は、酸化が少なく、
もし5千キロ過ぎてしまっても、
違いは明らかです。
皆さんお乗りの自動車
説明書を見た事はありますか?
説明書の一番後ろの方に、
メーカーが指定したオイルの規格・粘度などがちゃんと記載されています。
一度見て確認する事をオススメします。
では、
そのエンジンオイルについての説明です。
エンジンオイルはその製造工程の差から『鉱物油』、『化学合成油』とそれぞれをブレンドした『部分化学合成油』とに分けられます。

【鉱物油】原油を蒸留して精製された昔から使われているエンジンオイル。価格が安い反面、耐熱性能に劣り酸化も早く劣化しやすい。
分子構造にばらつきが大きく「エンジン始動性」「静粛性」「燃費」「エンジン性能」の向上、維持などにはあまり貢献してくれない。

【100%化学合成油(全化学合成油)】原料は鉱物油と同様だがさらに高度で複雑な過程を経て精製されており、原油から不純物を可能な限り排除し高純度のエンジンオイル
分子構造を科学的に合成し現在の高度に設計された自動車のエンジンに最適化されている。
鉱物油と比較して次のような特徴を持っています。

・エンジン内部の保護
・寒い季節でもエンジンの始動性が良い
・耐熱性が高くオイルの劣化を抑える
・エンジン内部の清浄効果がある
・オイル消費量を減らす
・エンジンの効率アップ=燃費向上
このように100%化学合成油はエンジンに理想的とも言えるオイルですが、その分値段は鉱物油と比べると割高です

【部分化学合成油】鉱物油と100%化学合成油をブレンド(混合)して性能・コストの両面からバランスの取れたオイル。
全化学合成油の性能にどれだけ近づけられているかがポイント。100%化学合成油間での性能は得られない。


結論として、100%化学合成油を使うことでオイル交換後のエンジンの調子が明らかに変わります。
エンジンの吹けがよくなり高回転までスムーズに回ります。まさに車が軽くなったという感じで燃費も若干向上します。
年式が古くなり走行距離が伸びてきた車ほどその違いは明らかだと思いますが、やはり値段が高いだけのことはあります。
部分化学合成油を入れるくらいならもう少し頑張って100%化学合成油を使うと、交換後の満足度が全然違うと思います。
安い鉱物油でも早めの交換サイクルだったら良いんじゃないの?という意見もありますが、燃費の差や後々のエンジントラブルが起こる確立などを考えても、普段から100%化学合成油を使い続けるのが良いと思います。

オイル交換の2回に1回はオイルフィルターの交換も忘れずに。


【オイル交換をきっちりしていると、このように綺麗です】

【オイル交換を怠ると・・・】

こうなる前に、

日頃からきっちりメンテナンスしましょう!!

【エンジンオイル規格など】